じゃぽにじぇんぬ生活

パリジェンヌから昇華した新しい日本女性の生活を模索するブログ

日傘は差してもいい

こんばんは.しょあんぬです.

 

今日は暖かくて良い天気でしたね.

街を歩いていると,日傘を差した女性を見かけました.

そろそろ紫外線が強くなる時期でもあります.

 

ところで,私が留学する際,海外に慣れている先生から,海外で日傘を差しているとおかしいと思われる,と言われました.というのも,日傘はもともとヨーロッパの文化とはいえ,中世ヨーロッパのものだったため,現代でそれをやると滑稽に思われるらしいです.滑稽に思われるのは嫌だったので,私は国内でずっと日傘派でしたが,留学先では日傘を我慢し,帽子でなんとか日差しを遮っていました.

 

パリジェンヌに関して考えますと,日傘を差すパリジェンヌはまずいないでしょう.パリの人は,普通の傘でさえ,大雨でない限りは使わないと聞いたことがあります.

 

かたや日本では,夏になれば日傘を差す人が多く,従来は女性のものというイメージでしたが,最近は男性でも日傘を差す人が増えているようです.日焼けを防ぐ美容目的だけでなく,とにかく暑いから日差しを遮りたい,という理由で差している人も多いですね.日本で日傘が普及し始めたのがいつ頃なのか,興味深いですが,もともとそういう文化がなかったのが,紫外線対策として普及したのでしょう.

 

世界的にはオゾン層破壊によって紫外線が強くなっているのに,日本だけで(実際は他にもそういう国があるのかもしれませんが)日傘が普及しているのはなぜなのでしょうかね.私が思うに,肌質の違いなんじゃないかと.ヨーロッパの人は日光浴を積極的にするという話があります.日光に当たることで,骨などに必要なビタミンDがつくれるのですが,ヨーロッパは日照時間が短めの時期があり,それで,日光には積極的に当たらないとという意識があるみたいですが,その意識があるから,夏に紫外線を防ぐためにサンスクリーンくらいは塗っても,日傘までは差さなくても,となるのではないかと.

一方,日本では,日光浴をするという習慣がなくてもなんとかなっているし,むしろ,メラニンをつくりやすい肌に紫外線をあまり当てたくないということで,日焼け止めだけでなく帽子,さらに日傘もあれば安心,となります.

 

つまり,日光に当たることのメリットを重視するヨーロッパと,紫外線に当たることのデメリットを重視する日本とで,考え方が違うので,日傘を使うかどうかも変わるということです.

 

だから,もちろんヨーロッパに行ったら,郷に入っては郷に従って,日傘をむやみに差さないほうがいいと思いますが,日本で暮らす限りは,例えばパリジェンヌが日傘を差さないからといって,それを真似して日傘を自分の中で禁止する必要はないかと.

 

私は一昨年に買った,折りたたみでない黒の日傘(晴雨兼用)がとても気に入っていて,真夏以外にも使っていたら,同じ日本人から「変だ」と言われました(笑)でも,お気に入りの日傘だから,誰に変だと言われようと気になりません.ただ,他の人と並んで歩くときとか,混んでいる道では迷惑なので差しませんが.

 

ときどき,帽子と日傘を差している女性で,素敵だなと思う人を見かけることもあります.帽子,日傘,服のバランスがお洒落な所と,上品で自分の肌を大事にしている姿勢に憧れるのです.ヨーロッパで変だと思われる(日本でも変だと思われかねない)日傘文化ですが,結局は,日傘を使う人のセンス次第で,「変」も「お洒落」に変わるのではないかと感じます.

 

私も,日傘を差している姿が「変」ではなく「お洒落で素敵」と言われるようになるように,コーディネートを工夫してみようかなと思います.